保育所の玄関を入った正面階段の踊り場に施工したステンドグラスです。
建築当初から計画のあったステンドグラスを、開園して約3年後に既存の窓枠に重ねるかたちで実現しました。
施工箇所は建物の南面で保育園に隣接する南側には高い建物もないので、朝から夕方まで明るい陽の光に照らされる最適なロケーションです。しかしながら、ステンドグラスが入っている窓から見える向こう側の景色は黒い瓦葺きの木造住宅で、見る位置によっては黒い屋根がステンドグラスと重なって見えるのが避けられない状況です。建物の分類に関わらず日本の宅地事情ではこの様な状況はよく有り、ステンドグラスそのものが美しい事は元より、向こう側の景観を遮る役割が求められるケースも珍しく有りません。この施工例の場合、向こう側が見えにくい型ガラスを背景に使用し、カラフルなアイテムとにぎやかなデザインで向こう側の景観が目立たなくなる様なガラスを選択しています。
左右にいる「K」の冠を被った大きなふくろうはこの保育園のイメージキャラクターで、大きな太陽の元、ちょっと変わった形のお花の咲く丘で楽しげに跳ねています。