2.ステンドグラスにとって少し不向きな施工箇所
ここがポイント
苦手な設置場所や気をつける必要のある施工箇所もあります
耐久性や安全性に注意が必要
浴室に施工したステンドグラス
浴室に施工したステンドグラス
明るさの確保や透明感の有無などは、ガラスの選択次第でかなり広く対応できますが、鉛腺の腐食や劣化を考えた場合、常時水のかかる場所や極端に湿度の高い所への設置は不向きと云えます。その様な場合、ペアガラス構造のステンドグラス面に更にフロートグラスを貼り合わせ、トリプル構造にすることで不可能ではありませんが、結露などのリスクを考えると浴室などに使用する場合には注意が必要です。
また鉛を使用していることから、幼児の手に届く所などに設置する場合も充分な注意が必要と云えます。
決して不向きな施工箇所ではないのですが、案外気をつけなければいけないのが南面の高い位置の窓です。家の設計により長い庇(ひさし)が設定されている場合、特に夏場はその影で直射日光を遮られることがあるので要チェックです。
1枚物で制作できるパネルサイズには限界があります
サッシによる分割がない巨大なガラス壁面への施工は不向きです。デザイン的に何らかの対処をし、分割した状態で施工することは不可能ではありません。
1枚物で製作できる寸法の上限はおおよそ2000mm×1000mmと考えています。
過去に2400mm×1100mmの一枚物を作った経験はありますが本当に大変でした。
ステンドグラスの
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