1.ステンドグラスの取り付け方
ここがポイント
基本取付は室内側から、ほとんどの状況で取り付けが可能です
ステンドグラスはどんな窓や建具にでも取り付けられるのか、またどの様に取り付けるのか、疑問に思われている施主様も多いかと思います。
ステンドグラスの取り付け方は現場の状況に応じて様々な方法が考えられますが、基本的にどの様な状況でも取付は可能だと考えています。
最近の一般住宅では元からあるサッシやガラスには手を加える事なく、ステンドグラスのみを後からプラスする方法で施工することが多くなっています。
以下にステンドグラスの一般的な取り付け方法を解説します。
〇窓の周囲に額縁が設定されている場合
サッシの見付寸法とステンドグラスの見付け寸法を同じに制作し、別途用意した押さえ縁を額縁に固定する形で取り付けます。
押さえ縁でステンドグラスをサッシに押さえて固定するので通常コーキングの必要はありません。
〇額縁がなくクロスなどの巻き込み仕上げになっている場合
基本的に上記額縁が設定されている場合と同じです。押さえ縁の見付け巾をできる限り細く設定した方がスッキリと仕上がります。
〇ペアガラスまたは単板のガラスと重ねてサッシの溝内に収める方法
ステンドグラスをペア構造にしておく場合は透明フロートガラスとステンドグラスをあらかじめコーキング材で四方シーリングしておきサッシの溝巾内に収めます。
寸法の大きな物、あるいは既存のペアガラスと重ねる場合は、ステンドグラス単体を既存のガラスを外さずに溝内に収めます。
サッシ側にペア構造のステンドグラス、あるいは既存のガラスとステンドグラスを重ねた寸法以上の溝巾が必要です。屋外・室内とも周囲のコーキングが必要です。
〇木製建具などに取り付ける場合
建具の開口部より3〜5mmほど余裕を持たせた寸法でステンドグラスを制作し、建具側で用意された見付巾12mm前後の押さえ縁で固定する。
取り付け方の一例
クロス巻き込み下一方のみ窓台の場合
開口部の内側にもう一重見える押さえ縁でステンドグラスは固定されています。
押さえ縁の色をクロスや窓台と合わせていれば案外気になりません。最近の住宅の多くはこの方法で取り付けられています。
サッシの溝内へ収める場合
ステンドグラスは外側の合わせガラスと共に
サッシの溝内に収まっています。
最もシンプルな収まり方ですが、溝巾などの条件をクリアする必要があります。別注サッシなどを使う店舗などの比較的大型の物件によく見かけます。
ステンドグラスの
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