2.ステンドグラスが高価な理由
ここがポイント
値段が高いのには訳があります。値段が安いのにも訳があります。うまく見極めて下さい!
量産ができない
その都度施工箇所の寸法を測り、窓に合わせてデザインやガラスを決めて製作するので、量産や作り置きができません。自ずと受注生産になります。
製作工程のすべてが手作業
マルグラスデザインスタジオではデザイン工程はコンピューターを駆使していますが、実際のすべての制作工程が手作業なので技術と時間が掛かります。
使用するガラス
ステンドグラス用の色ガラスと云っても機械で作られている型板ガラスから職人による手吹きガラスまで実に多くの種類があり、値段的にも5〜6倍の物も珍しくありません。良いガラスを多く使うとそれに伴い材料費も高くなります。
デザインによる価格の違い
デザインの細かさや内容によってそれに係る手間は大きく違ってきます。同じ面積のパネルでも200ピースと10ピースではまったく労力が違いますし、同じ150ピースでも直線で碁盤の目の様に構成されたデザインと小さなピースの曲線で複雑に入り組んだ左右対称のデザインでは一日の製作行程が大きく違ってきます。
デザインもやはり受注生産
ステンドグラスの絵柄を考える上で、そのお家に適したオリジナルのデザインを新たに考案するのに苦心惨憺します。また何らかの様式に沿ったデザインであっても、縦横の寸法比に対するバランスや配置、配色等、その都度考察し作図する事には変わりがなく、それに係る手間と感性、技術力を省くことはできません。
Macは相棒、でもあくまで道具
マルグラスデザインスタジオではデザイン工程でコンピューターを駆使していますが、Macが勝手にデザインを仕上げてくれる訳ではありません。デザインの過程ではパソコンは使いつつも作業自体はあくまでも手作業です。コンピューターを使うことによってデザインのクォリティは上がりますが作業時間は短くなりません。
〇上記の様に諸々の理由で高価なステンドグラスですが、項目によっては逆に安いコストで作る事も可能とも言えます。
価格の安いステンドグラス
さほどピース数も多くなく、量産品のガラスでデザインも複雑ではないのに本物のステンドグラスと言うだけで高額な物は価値が低いと言えます。
即ち、ピース数も少なく、デザインも複雑でないものは価格が安いのも当然と言うことです。
ピースの細かさと数、複雑さによりコストが大きく違う例
上の写真はどちらも約430mm×430mmに相当する部分を切り抜いたものです。
ピースの数、大きさ、複雑さに大きな違いがあります。右の写真の一番太いケーム(格子状の部分)が巾6mm、左の写真で使用している一番細いケーム(左上の横方向に使用している部分)も巾6mm。どちらもケーム組技法で作られたステンドグラスです。
価格の安いステンドグラスの注意点
即ち、ピース数も少なく、デザインも複雑でないものは価格が安いのも当然と言うことです。
ピースの細かさと数、複雑さによりコストが大きく違う例
上の写真はどちらも約430mm×430mmに相当する部分を切り抜いたものです。
ピースの数、大きさ、複雑さに大きな違いがあります。右の写真の一番太いケーム(格子状の部分)が巾6mm、左の写真で使用している一番細いケーム(左上の横方向に使用している部分)も巾6mm。どちらもケーム組技法で作られたステンドグラスです。
価格の安いステンドグラスの注意点
ステンドグラスの
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