住宅の階段踊り場の壁面上部に取り付けたステンドグラスです。
葡萄やオリーブなど南仏をイメージするアイテムを取り入れたデザインで、ややカントリーな雰囲気もあるステンドグラスです。
この施工箇所は建物の南面なのですが、南隣のお宅との境界がかなり迫っていて、特に冬期は直射日光の当たりにくい窓になっています。それに伴い使用しているガラスもメインのアイテムには不透明系統のガラスでランプシェード等にも使われる、「オパールセントガラス」という種類のガラスを使っています。これらのガラスは1枚のガラスの中で濃淡や複数の色が混ざり合っており、細かな陰影の表現や植物的な質感の表現に適しています。
この様な表情豊かな不透明系統のガラスと透明感のあるガラスを同じステンドグラス内に使用する事により、少ない光の量でもコントラストのある明快なステンドグラスを表現する事ができます。