住宅の階段踊り場、南壁面に取り付けたステンドグラスです。
この施工例は一般的な新築の住宅ですが、奥様のこだわりで内装や調度品の多くをクラシカルなイメージで統一されています。この階段踊り場のステンドグラスパネルについてはご主人様の管轄とのことでしたが、やはり周囲の内装と調和する様クラシカルで重厚な印象になる様にデザインされています。
外側周囲の額縁状の部分（ボーダーと呼んでいます）の青色のガラスは、通常ランプシェード等によく使われる「オパールセント」と呼ばれるガラスですが、このパネルの様に重厚なイメージでしっかりと画面を引き締める場合にも効果を発揮します。
一方もう一段内側の黄色のボーダーも外側の深い青との鮮やかな対比で重厚な中に華やかさを演出しています。こちらもランプシェード等によく使われる「リップル」と言う種類の表面の深い凹凸が特徴のガラスで、外側の青色のガラス同様、１つのピースの中で微妙な濃淡や陰影、またモトルと言われる独特の模様で、深い奥行き感を織りなしています。
画面中央円形の「鷲のロゴマーク」はご主人様が学生時代在籍しておられたアメリカンフットボールのチームロゴで、黄色い生地にダークブルーのフラッシュガラスにエッチング加工で制作しています。オーダー品ならではのオリジナリティを織り込んだ格好の施工例と言えます。