玄関ドアを開けたすぐ上、玄関吹き抜けの2階部分、外に面した西側の壁面に取り付けられたステンドグラスです。
木をふんだんに使った輸入住宅で、外に面した窓枠のメンテナンスの折に少しイメージチェンジを図る事と、道を隔てたすぐ前のお宅のベランダと真正面の位置であった事から、目線を遮る役割も含めてステンドグラスの取り付けを検討され施工に至りました。
デザイン打合せの当初はこれよりももっと抽象的な絵柄でしたが、色々とご検討される中でこの様な極めて具象的な風景画になりました。結果的には北欧の輸入住宅ならではのがっしりした温かい建物の印象と、分厚く何段にも重なった窓枠の木の質感にマッチしたほのぼのとしたステンドグラスになりました。
穏やかな陽の光の元、遠くに島を望む山深い場所からの、いつか見た事があるかも知れない景色。
様々なグリーンのガラスを使い分けていますが、特に左手前のグリーンと白が混ざったガラスは「スティップル」と呼ばれる不透明系統でありながら絶妙な柔らかい光を透す、この種類のガラスにしか出せない質感を持ったガラスで、このステンドグラスを味わい深く感じさせる事に一役買っています。