スパイダーマンの真実

映画の1シーンなどで天井に設置されたステンドグラスの天窓を突き破って、スパイダーマンとか悪役とかのスタントマンが派手に落ちてくる場面を目にすることがあります。しかし鉛と半田という粘度の高い素材を使用しているステンドグラスが、ああも粉々に砕け散るとは考えにくいところです。現実にその様なシーンを目撃したことはありませんが、製作者の感覚から言えば、確かにガラスはそれなりに破損すると思われますが、鉛の部分は伸びることはあっても一度の衝撃でちぎれて粉々になることはないと確信します。また鉛ケームとガラスの間は、外観からは見えませんが全てセメント状のパテで埋められています。通常目に付かないこのパテの効果は意外に大きく、いざステンドグラスを壊そうとしてもパテがガラスに食いついていて早々粉々にはなってくれません。これはステンドグラスを廃棄処分する折に経験済みです。ですので、もし映画の様なシーンがあったとしても、おそらく鉛腺の部分があたかも網の様な役割を果たして、クモの巣に掛かった虫さながらの様相になると思われます。 スパイダーマンが。